いつも疑問に感じるのですが、安い税理士を探そうとして紹介サイトを使う方が多いのですが、本当に紹介サイトを使うと安くつくのでしょうか?
これってありえない話なんですよ。
なぜかと言うと、紹介サイトは基本コンペだから安い価格を提示しないと落札できません。
しかし、紹介料は報酬1年分の半額も取るのが通例です。
とすると、落札した税理士だって、当初1年間くらいは赤字を呑んでも、何らかの形で採算を合わせようとするでしょう。
基本業務以外はオプション別料金にするとか、いろいろ考えざるを得なくなる。
じゃないと、事務所を維持できないから。
それに、2年目以降でも3年以内に廃業されたり、顧問契約を解約されたりしたら最初の持ち出しを回収すること不可能になります。
以外と顧問契約解除は多いですよ。これだけ変化の激しい時代は、M&Aなど当たり前だし。
紹介業者を否定するつもりもないけど、紹介料がそれだけ高いってことを依頼者側も認識したほうがいいですよ。
安く落札したからと言って手抜きをすることはまずないでしょうけど、これも適正価格に是正しないと関係はギクシャクします。
また、法人設立を安く謳う行政書士などの代行会社があります。
こういうところも多くは収益源は設立代行費用ではなく、設立後の法人の顧問税理紹介料で稼ぐのが主です。
ビジネスのアイデアとしてはよく考えていると思いますが、依頼する側はそういうカラクリがあることを知ったうえで依頼したほうがいいです。
信頼関係によって成り立つ仕事は価格勝負の物販などとは違います。
安いには安くできる理由があるわけで、それを知ったうえで納得して初めて依頼すべきでしょう。
税理士も過剰になっているから、安ければ良いという発想は結果として、依頼者側が被ることになるでしょうね。
税理士紹介サイトは農閑期でかつ急に関与先が解約になって手持無沙汰になったなどの特殊事情がないと使うことで事務所経営が徐々に厳しくなっていきます。
あと、紹介料込の案件は余力の範囲内で少しずつ取るとか絞らないと厳しいですね。
紹介サイトの宣伝力は凄いと思います。
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